一生忘れられない心温まるプレゼント(身内から編)体験談集

一生忘れられない心温まるプレゼント

~みんなの体験談~

今でも忘れない母の優しさ

子供の頃、私はゲームが大好きでどこにいくときも父に買ってもらった携帯ゲーム機を持ち歩いていました。

それをみて母はあまり快く思っていなかったようで、日常でも「ゲームばかりしていないで勉強しなさい」と口うるさく言ってくるくらいでした。

ある日、私はいつものように外に遊びに行くときゲーム機をもっていったのですが、ジャングルジムにのぼって一番てっぺんの部分で友達と一緒に通信対戦をしようと思っていたところ、途中で手をすべらせて手にもっていたゲーム機を落とし、壊してしまいました。

泣きながら帰ってきた私から事情をきいた母は「ずっとゲームばかりしてるからバチがあたったのよ。少しは反省して他のことでもしてなさい」と言って突き放すような態度をとり、そこで私はさらに悲しんで部屋にこもっていました。

それから数時間後、部屋をノックする音が。

何かとおもってドアを開けるとそこには母が立っていました。

「今度壊したらもう知らないからね。ちゃんと大事にしなよ」

そう言って母は壊れたゲーム機と同じものを私の手にもたせてくれました。

この時もすごく嬉しかったのですが、次の日学校で公園に一緒にいた友人から「昨日お前の母ちゃんウチにきて、お前が壊したゲーム機がどんなものか知りたいから、教えてもらえないかな」と聞きにきたという話をきいたのです。

母はゲームを毛嫌いしており、当然私のもっているものがどんなものかも知らないのに、たくさんのゲーム機がある中、ちゃんと同じものを買ってきてくれました。

その裏にこういうことがあったのだとそのとき気付きとても嬉しかったことを覚えています。

その一回以外母が私にゲームを買い与えてくれることはなく、そのまま私は社会人になりましたが、その一回のことはとても印象的で今も忘れられません。

 

物ではなく楽しい時間をもらった

母親から誕生日プレゼントでコンサートのチケットを貰いました。

結構プレミアムなチケットで入手するのも大変なものだったのですが太っ腹にプレゼントしてくれました。

目の前でかぶりつきで見られるような席で、タレントさんと会話ができたりしてそれはそれは楽しめました。

物ではなく楽しい時間をもらったような感じで、3時間夢見心地でした。

プレゼントというとなんとなく物が手元に残らないと不思議に思う方もいるかもしれませんが、記憶に残るプレゼントってこういうことなんだなあと思いました。

たった数時間の形に残らないものでも、映像は脳に、感動は心に刻まれて一生忘れない最高のプレゼントになりました。今でもその時の曲を聞くと思い出してワクワクします。

 

もう本当に嬉しくて何度も「ありがとうー」 』

うちでは誕生日とかクリスマスとか、子どもも成長してからは贈ることはなかったからか

子どもからも母の日や父の日など記念日に、何かプレゼント貰うということはありませんでした。

ある時、古くなったキッチンをリフォームすることになりました。その頃上の娘はすでに結婚して家を離れておりました。

そして新しいキッチンができたので、嫁い娘が見学しに来ました。

「きれいになって良かったね。ハイ。リフォーム祝い」と長方形のかわいい包みを渡してくれました。

今まで何かのお祝いと言ってわざわざプレゼントされたことがなかったのでびっくりでした。

「わあーありがとう」と言って包みを開けるとそれは

全体がステンレス製になっていて、刃の部分にかわいいネコの刻印がしてある包丁でした。

うちはみんなが猫大好きなので、娘がこれを選んでくれたのです。

実は私もネットでこの包丁の存在を知っていて、いいなと思っていたので

もう本当に嬉しくて何度も「ありがとうー」と叫んでしまいました。

他方、お嫁に行くとこういう気持ちにもなるのかなと思った出来事でした。

 

涙が出そうになった姪からの手作りプレゼント

私の姪が小学校3年生のとき、初めて私の誕生日にプレゼントしてくれたのが、カラフルなガラスビーズやウッドビーズをつなげて、私の名前をローマ字でデザインした手作りネックレスでした。

とても出来が良かったので、てっきりお店で買った物か、もしくは他の誰かが作った物かと思ったのですが、実際は姪が1人で作ったと聞いて驚きました。

ビーズも母親と一緒に買いに行き、私の好きそうな色を姪なりに考えて選んだそうです。

姪は普段とても不器用そうで、細かい作業が苦手なタイプだったので、すごく頑張って作ってくれたんだと思うと、感激して涙が出そうでした。

とても大きなネックレスなので、外出時につけることは滅多にありませんが、部屋に大切に飾っています。

 

思い出深い母の日のプレゼント

私が母になって最初の母の日にもらったプレゼントです。

母、義母へのプレゼントを探しに行ったのですが、可愛い財布を発見して「かわいいね」なんて言いながら見ていました。

でも自分のものを見に行ったわけではないのでそのまま買物を続けました。

ラッピングを待っている間に息子を抱っこして夫が居なくなったなぁと思ったら、かわいいとみていた財布を買ってプレゼントしてくれました。

もちろん買ってくれたのは夫ですが、息子からってことで母の日のプレゼントとしてもらいました。

直接息子からではないのは分かっていますが、息子からの初プレゼントって事でとても嬉しかったです。

そして、念願の子どもだったので、私も母になったんだなぁっていう感慨もあり思い出深い嬉しいプレゼントになりました。

 

娘からの手紙と手作りプレゼント

娘の小学校で二分の一成人式があり、みんなでスライドをみたり手作りのお菓子を食べて、先生たちから一人ひとり証書をもらう姿が感激でした。

娘とともに歩んできた10年をふりかえりあらためて感激しました。

手紙をかいてくれて親への感謝の気持ちを伝えてくれたこと、その手紙といっしょに手作りのフレームのフォトスタンドをもらいました。

アンティーク調がすきなわたしにあわせてくれたデザインでスパンコールをさっとかざってくれてとても気持ちがこもった嬉しいプレゼントでした。

高価なものももともとあまり興味がなく、物欲もあまりない私ですが、こどもから手作りのものをもらえるのは本当にうれしいです。

これからどんどん成長して少しずつ離れて自立するのもちょっとさみしさもありますが、こうやって成長していくすがたをあらためてみると感動します。

 

胸があたたかくなった祖母からの言葉とプレゼント

私は就職するときに大好きな祖父にブランドのボールペンを買ってもらいました。

祖父はすごく孫のことを大好きで、私を子供のころから可愛がってくれていました。

なのに私は県外で暮らしていてさほど祖父に会いに行かなかったのです。

それなのに祖父はわざわざ私の就職祝いにこのブランドンボールペンを送ってくれました。

そしてメッセージには「体に気を付けて頑張りや」と書いてくれていて、その言葉がすごく胸に染みました。

これを一生懸命選んでくれた祖父のことを思うとすごく胸があったかくなって嬉しくなりました。

このボールペンは初めてもらったブランドのボールペンです。

そして今も大事に大事に使わせてもらっています。使えなくなるまでずっと使いたいと思って愛用しています。

 

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