ジグソーパズルとバラに込めた想い|妻が泣いたサプライズプレゼント体験

贈り物に込められた想いを象徴する花とギフトボックスのやさしい光景 もらって嬉しかった彼氏・旦那からのプレゼント

特別な日のプレゼントも嬉しいけれど、ふいに贈られる想いのこもった贈り物には、また違った感動があります。それは、モノの価値ではなく、「自分を想ってくれていた」という気持ちが形になった証。今回は、そんな“心を打たれたサプライズギフト”にまつわる、3つの体験談をお届けします。


エピソード①:サプライズで贈られた特別なパズル

結婚する前に夫がサプライズでくれたパズルの完成品が、これまででもっとも嬉しかったプレゼントです。ある日、一人暮らしをしていた自宅に帰宅すると、リビングの壁に巨大なパズルが額縁に入れられて飾ってありました。その瞬間、あまりに驚いて声が出ないほど感激したのを覚えています。それは、まったく予想していなかったサプライズだったからです。

その数か月前、彼と二人で買い物に行った際、たまたま立ち寄ったお店で、私の好きな作家の絵を使ったパズルを見つけました。とても美しくて、一目見て気に入り、思わず「欲しいなあ」とつぶやいたのですが、彼はその言葉をしっかり覚えてくれていたのです。

少し前に「鍵のリペアが欲しい」と言われて渡していたのですが、それは完成したパズルをこっそり設置するためだと分かりました。その時は何気なく鍵を渡しただけでしたが、まさかこんな素敵計画のためだったとは思いもしませんでした。

パズル自体は、金額的には高価なものではないかもしれません。しかし、その絵のモチーフとなった作品は、複製品でも数十万円はするほどの価値があるもの。そんな絵をわざわざ選び、完成させ、額装までして、さらにサプライズとして設置してくれるという、彼の気持ちと行動のすべてが、何よりも心に残りました。

今もそのパズルは、我が家のリビングに大切に飾られています。何気ないひと言を覚えていてくれたこと、見えないところでコツコツ準備してくれたこと、それら全てが愛おしくて、見るたびにあの日の感動を思い出します。このサプライズは、金額では測れない、一生の思い出です。

✨ちょこっとコラム

思いがけない贈り物には、贈る人の「記憶力」と「行動力」が宿っています。ふとしたひと言を覚えていて、それを行動に移せる人は、相手を本当に大切に思っている証拠だよね。パズルのように手間がかかる贈り物だからこそ、そこに込められた想いの深さが伝わるもの。たとえば「これ欲しいな」と言っていた雑貨をあとからこっそり用意しておくなど、小さなことでも感動は生まれる。大切なのは、言葉を受け取る心と、実行に移す優しさなのかもしれないね🌸


エピソード②:ホワイトデーにもらったエスプレッソポット

1年1か月前のホワイトデー、夫と息子からエスプレッソポットをプレゼントされました。これは、いわゆる「お返し」という形ではありましたが、息子と共同で考えてくれたという特別感のある贈り物でした。その日、テーブルの上に置かれた包みを開けたとき、私は一瞬驚き、そしてじんわりとが温かくなったのを覚えています。

それまでは、普通のコーヒーメーカーを使って、少し濃いめに淹れたコーヒーで“カフェラテもどき”を作るのが毎朝の小さな楽しみでした。特別なものではないけれど、慌ただしい朝に自分だけの時間を少しだけ持てる、大事なルーティン。その時間があるだけで、気持ちの切り替えができていたのです。

そんな私の日常に変化が訪れたのが、ちょうどその前年の年明け。長い間続いていた祖母と義母の介護がようやく終わり、数年ぶりに仕事に復帰することになりました。久しぶりの仕事は体力的にも精神的にもなかなかハードで、特に最初の数か月は仕事と家事の両立に追われて、毎日が目まぐるしく過ぎていきました。「ちゃんとできているのかな」と不安に思う日もありましたし、自分の時間はどんどん削られていきました。

そんな中迎えたホワイトデー。仕事復帰から3か月が経ち、ちょっと疲れが出始めていた頃でした。夫と息子は、そんな私の様子を見ていたのでしょう。毎朝カフェラテ(もどき)を淹れて飲むことを欠かさず続けていたことや、少しずつでも頑張って前に進もうとしている姿をちゃんと見てくれていたのだと、あとから気づきました。

「ママが一番喜ぶものを一緒に選ぼう」と、息子と一緒に夫が考えてくれたのがこのエスプレッソポットでした。夫は普段、プレゼントや記念日にはあまり関心を示さないタイプで、何かをサプライズで用意してくれることもほとんどありません。だからこそ、この気の利いた贈り物には、本当に驚きましたし、何よりも嬉しかったのです。

それ以来、エスプレッソポットで淹れたコーヒーの香りが、毎朝のごほうびのように私を包んでくれています。日常の忙しさの中に、小さな贅沢をくれたそのプレゼントは、私にとって単なる道具ではなく、「頑張っている私を見ていてくれた」というのような存在になりました。

✨ちょこっとコラム

“ちゃんと見てるよ”というメッセージほど、疲れた心にしみるものはないよね。相手の頑張りを認めて、そっと背中を押すようなプレゼントは、派手じゃなくても深く記憶に残る。忙しい日々を支えるために、パートナーや家族ができることって、案外「観察すること」なのかもしれない。相手の習慣や言葉に気づくだけで、喜ばれるプレゼントは見つかるよ。たとえば“最近疲れてそうだな”と感じたら、休息グッズや癒やしアイテムをさりげなく贈ってみるのも素敵だと思うな☕💗


エピソード③:サプライズで贈られた花束

遠距離恋愛だったので、飛行機を降りた瞬間、到着ロビーで彼(今の旦那)が赤いバラの花束を手に立って待っていてくれた姿を見たとき、驚き感動で胸がいっぱいになりました。まるで映画のワンシーンのようで、本当に嬉しくてが溢れました。長い間会えなかった寂しさや不安が一気に吹き飛んで、ようやく会えたという安心感と、彼の優しさが心に染みわたった瞬間でした。

その花束は、深紅のバラとかすみ草が組み合わされたとても美しいもので、定番のプレゼントかもしれませんが、その時の私には世界にひとつだけの特別な贈り物のように感じられました。ありふれているはずの赤いバラが、彼の想いを乗せて、こんなにも心に響くものになるとは思ってもいませんでした。

誕生日でも記念日でもない、ただ「会えた」というだけの理由で花束を用意してくれたことに、彼の真心を感じました。わざわざ買ってきてくれたこと、そしてそのタイミングシチュエーションが何よりも嬉しかったです。私はその時のバラをドライフラワーにして、大切に保管しています。見るたびにあの日の感動が蘇り、今でも心の支えになっています。

花はいつの時代も、どんな場面でも人を喜ばせる力がありますが、日常の中でふいに贈られることは決して多くありません。だからこそ、花をもらうこと自体がとても特別に感じられ、「大切にされている」という実感を与えてくれるのだと思います。

今でも何かあるたびに、旦那は赤いバラを選んで買ってきてくれます。そのたびに私は、初めて花束を受け取ったあの日の気持ちを思い出し、変わらない愛情に感謝の気持ちでいっぱいになります。

✨ちょこっとコラム

花束は「あなたのことを想っていたよ」という気持ちを、視覚的にも香りでも伝えてくれる特別なギフト。特に遠距離や久しぶりの再会の場面では、その存在感がぐっと大きくなるものだよね。大げさな演出がなくても、空港で待つ姿にサプライズ感が加わるだけで、印象は何倍にもなる。日常の中でも“記念日じゃないけど渡す花”を意識してみると、きっと思いがけない喜びを届けられる。小さな花束1つで、心の距離まで縮まるのかもしれないね🌹✨


まとめ

どれも高価なプレゼントではないけれど、相手を想い、行動に移した“気持ち”が込められた贈り物ばかり。こうした体験は、受け取る人の心を深く動かし、長く記憶に残ります。大切なのは「何を贈るか」ではなく、「どう贈るか」。あなたも、誰かの記憶に残るギフトを、そっと届けてみませんか?

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