贈り物は、ただモノを渡すだけじゃない。
そこに込められた気持ちや、過ごした時間そのものが心に灯る。
恋人や夫婦、離れて過ごす間にも、それぞれの愛のかたちがあった。
今回は、そんな温かな贈り物にまつわる6つの物語を集めました。
読んだあと、きっと誰かに優しい想いを伝えたくなるはずです。
エピソード①:『オーダーメイドの指輪』
私が結婚して1年目の時のプレゼントですが。
夫が誕生日のプレゼントとして、「ルビー」のついた指輪をくれました。
ルビーはハートの形にカットされていてとても可愛いデザインでした。
夫の知人に、アクセサリーのデザインを仕事にしている人がいたらしくて、わざわざオーダーをして作ってくれていたのです。
赤いのも可愛いし、何よりもハートの形というのが「愛!!」を感じて嬉しかったです。
指輪の箱もグリーンのビロード生地のおしゃれなものだったのも良かったです。
会社から帰宅後、一緒にディナーを食べに行った時に
「はい。これ、プレゼント!」
と渡してくれました。
それまではいつも一緒に買い物に行き、プレゼントも一緒に選ぶことが多かったのでこの時はサプライズもあり、とっても嬉しかったのです。
✨ふと胸に灯るもの
世界に一つだけのオーダーメイドは、特別な想いを込めやすいよね。
でも、普段の生活でも小さなサプライズは作れる。
例えば、帰り道に好きな花を一輪買ったり、朝ごはんにメッセージカードを添えるだけでも十分。
「あなたのことを想っている」という気持ちは、値段や大きさではないんだ。
サプライズは、特別な日だけじゃなく、日常の中にも散りばめられる。
ふとした時に贈る「気持ちのギフト」が、二人の絆を強くするんだろうな💗
オーダーメイドの指輪は、そんな普段からの小さな積み重ねの象徴にもなるね✨
エピソード②:『観葉植物にぶらさがっていたもの』
同棲して2年になる彼とはあまりケンカをした事がないのですが、一度だけ彼の勘違いから大げんかをした事があります。
彼はすぐに自分の勘違いに気づいて謝ってくれたのですが、私はケンカの最中に言われた言葉に腹を立てていました。
翌日仕事から戻ると反省を態度で示そうと夕飯を作る彼がいました。
そして家の中はピカピカに掃除されていて、机の上にはバラの一輪挿しまであり私の怒りはあっという間に消え去りました。
そして彼は私が大事に育てている観葉植物を指さしました。
葉っぱまで綺麗に掃除してくれたんだ~と嬉しくなって近寄ると、ピカピカになった葉っぱにのゴールドのネックレスがぶら下がっていました。
「え?」と彼を見る私。「昨日はごめんね」と抱きしめてくれる彼。
彼はこの日仕事を早く切り上げこのネックレスを買うために普段は嫌いなデパートに行ってくれたのです。
これが私の今までで一番思い出に残るプレゼントです。

✨ふと胸に灯るもの
ケンカの後に大切なのは、ただ「ごめん」と言うだけじゃないんだよね。
相手を思って行動する、その姿勢自体が愛情の証になる。
たとえば、相手の好きなスイーツを用意するとか、部屋を整えるとか、小さな努力でもすごく響く。
さらに「どこが悪かったか」を言葉にして伝えると、より心が伝わる。
観葉植物の葉に隠されたネックレスみたいに、サプライズを仕込むのも素敵な方法。
気まずい空気を変えたい時は、言葉+行動+ちょっとした驚きを添えてみるといいかもしれないね🌿✨
エピソード③:『はずかしそうに言った彼の言葉と』
遠距離恋愛をしていた頃の話です。
私は新しい職場にも慣れないし、彼が転勤で新幹線で3時間以上かかる場所へ行ってしまった寂しさもあって毎日泣いて過ごしていました。
1ヶ月に1回なんとか都合をつけて帰ってきてくれてはいましたが、会うたびに泣いて困らせていました。
そんな頃、1ヶ月に1回のデートで映画館に行きました。
ジュースとポップコーンを持って席についた後、しばらく上演までにCMが流れる時間。
おもむろに彼がかばんから袋をとりだして、「はい」とそれを私に渡しました。
袋にはティファニーのロゴが。中をあけてみると、オープンハートのブレスレットが入っていました。
誕生日でもないのでとても驚きました。
「寂しい思いさせてごめんね。ちょっとでも寂しくないように毎日つけて」とちょっと恥ずかしそうに言ってくれました。
気持ちがとても嬉しくて、久しぶりに悲しい涙ではなく嬉しい涙がでました。
今でも大切な宝物です。
✨ふと胸に灯るもの
遠距離恋愛では、会えない時間をどうつなぐかがすごく大事になるよね。
物理的な距離を心の距離にしないためには、目に見える絆を作る工夫も必要。
例えば、毎日身につけられるものを贈ったり、共通の日記帳を作ったりするのもいい方法だよ。
「あなたを想っている」という気持ちを、いつでも感じられる形にする。
オープンハートのブレスレットは、そうした心を結ぶ大切なアイテムだったんだろうな。
遠距離だからこそ、小さな「思い出しポイント」をたくさん用意するのが秘訣かもしれないね💭✨
エピソード④:『初恋の彼との再会で』
私には中学生の時に好きになった同級生の男子生徒がいました。
でもずっと片思いのまま卒業してしまったのでした。
高校生になってから、中学のクラス会で彼と再会して自分の気持ちを伝えました。
彼と2年ほどのプラトニックな恋をしていましたが、彼が大人の関係になりたいといってきたので
断ってしまってそれっきりあえなくなってしまったのでした。
25歳で結婚しましたが、結婚相手とはうまくいかずに離婚してしまいました。
私は初恋の彼に電話で離婚したことと、再会したいことをいいました。
彼はすぐに再会してくれて「結婚を前提に付き合おう」といってくれました。
その時に、再会した記念として18金のピンクゴールドの指輪をもらってしまったんです。
私はその時にすごくうれしくてたまりませんでした。
✨ふと胸に灯るもの
初恋って、たとえ時を越えても心の中に色濃く残るものだね。
大人になって再会できたとき、あの頃とは違う「本気の愛情」を素直に伝えるのも勇気がいる。
過去に囚われすぎず、今の自分と相手を受け止め直すことが大切だと思うな。
ピンクゴールドの指輪は、まさに「新しい二人のスタート」の象徴だったんだろうね。
もし再会を望むなら、素直な言葉と少しの覚悟を持って踏み出してみるのもいいかもしれない✨
大切な人とは、何度でも始められるんだって思えるお話だったな💗

エピソード⑤:『プレゼント選びのセンスが微妙な彼が』
街コンで知り合った京大卒、見た目はいけてない26歳の彼氏と付き合って
はじめてのクリスマス。
優しいし、いい人だし、将来性抜群だし、なにより優しい彼氏が好きですが、
誕生日にぬいぐるみをプレゼントされたり、デートのお店のチョイスが微妙だったりと、
ほんとにセンスが悪いところだけは好きになれませんでした(笑
そんな彼氏だったのでもちろんクリスマスもプレゼントは期待してなかったのですが、
すごくうれしいクリスマスプレゼントをいただきました。
大阪のビッグマンの前に18時に待ち合わせをしていた24日。
ごはんに行くのかな?と思っていたら、阪急百貨店に連れていかれました。
4℃の前で、「好きなの選んでいいよ」と言われ、ほんとに好きなネックレスを選んで買ってもらいました。
センスがないなり(ごめんね)にかっこよくプレゼントしよう!と考えてくれたっぽいところがうれしく、自分でチョイスしたので、物はいいものですし。
なんというか、センスがないなんて馬鹿にしてごめんよと言いたくなったクリスマスでした。
✨ふと胸に灯るもの
相手の「得意じゃないこと」を一生懸命に頑張ってくれる姿って、ぐっとくるよね。
センスに自信がないなら、思い切って「選ばせる」というスタイルも立派な方法だと思う。
プレゼントは完璧じゃなくていい、「あなたに喜んでほしい」という気持ちが伝わることが一番大切なんだ。
買い物の時は一緒に選ぶスタイルにしてみたり、希望リストを作っておくのもいいかもしれない。
完璧主義を手放して、ふたりで楽しむプロセス自体を大事にしたいね🎁✨
エピソード⑥:『誕生石ネックレスと手紙』
冬にある私の誕生日。
大好きな彼から貰ったのは、ネックレスでした。
スカイツリーと水族館へ行った帰りのベンチで一休みしていた時に、プレゼントと渡されたのを覚えています。
正直、就活中だった彼からのプレゼントには期待をしていなかったから、驚きと嬉しい気持ちでした。
箱を開けてみると、誕生石を組み込んだネックレスで、手紙も書いてくれていました。
とても純粋で一途な彼でした。
手紙には誕生石には安全の意味も込められている、彼自身も過保護だけど、いつ何が起こるかわからない、なんかあった時に代わりに守ってくれるように、と書いてありました。
嬉しいけど、正直過保護過ぎるなぁと感じた誕生日でした。
結局その後、就活が上手くいかず、束縛が酷くなり、別れました。
✨ふと胸に灯るもの
想いが強すぎるとき、相手への愛情が「重たさ」になってしまうこともあるよね。
贈り物は、相手を守りたいという気持ちを伝える手段にもなるけれど、同時に「信頼している」というメッセージも必要。
誕生石には「安全」の意味があるから、これを贈る時は「見守ってるよ」と伝えるといいかもしれない。
大切なのは、相手の自由を尊重しながら愛を伝えるバランス感覚なんだろうな。
愛は、支配じゃなく、そっと支えることなんだと思うな💭✨
まとめ
贈り物には、その人らしさがあふれている。
形に残るもの、言葉に残るもの、行動で示すもの。
どれも相手を想う気持ちが込められていて、それぞれがかけがえのない宝物になる。
大切なのは、完璧を求めることではなく、心からの「あなたが大切だ」という想いを届けること。
きっと、今日もどこかで誰かが、そんな優しいサプライズを準備しているのだろう。
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