心の奥にそっと残るプレゼントには、その人との関係性や、日々の会話の中で育まれた思いが込められているものです。ただ贈られた“モノ”ではなく、贈る人の気持ちや背景までもが一緒に届いた時、人は忘れられない感動を覚えるのかもしれません。今回ご紹介するエピソードは、恋人との日常の中で生まれたそんな温かな贈り物たち。どれも大きなサプライズではないけれど、心に深く灯る贈り物ばかりです。
エピソード①:ドラムのハイハットと手作りクッキー
当時、同じバンドマンだった彼女からもらったプレゼントが嬉しかったです。中古、というか彼女が使っていたものではあるのですがジルジャンというメーカーのハイハット(クイックビート)を貰いました。新しいものに買い換えるからという理由もあったようですが、とても良いものだったし何度か借りた時に「非常に自分に合っている気がする」と話したことがあったため、それそのものを譲ってくれたのだと思います。加えてきちんと手作りのクッキーも添えてあったため気持ち的にも嬉しかったですね。彼女にとっても思いいれがあり大事なものだったと思うのですが、それを譲ってくれたことが嬉しかったのと本当に自分が喜びそうなものをきちんと理解しているのが嬉しかったです。
✨ちょこっとコラム
バンドマン同士ならではのプレゼント、とても素敵だね。楽器はただの道具ではなく、その人の歴史や感情が刻まれているもの。だからこそ、自分が使っていた大切な楽器を贈る行為には深い信頼や愛情があるんだろうな。加えて手作りクッキーというのも、ハードな印象のドラムとは対照的で、贈る人の優しさが伝わってくる組み合わせ。たまには、誰かのために使い込んだ道具を手放す勇気を持つのも、素敵な愛情表現かもしれないね。🍪🥁
エピソード②:サプライズで贈られたお気に入りの腕時計
ECサイトから腕時計を買おうとして検索してみたところ、ハイブランドではありませんがそのデザイン性に魅了され、彼女と一緒にいいね~とみていました。ところが車検前だったので、まとまったお金を一気に使うことに躊躇していたのですが、その時に彼女が再来月まで待った方がいいでしょう、というので、確かに急ぎで欲しいものではないのでその通りに再来月まで待つことにしました。翌月に車検を済ませることができ、支払は月末の引き落としです。月末になった時点でなぜが、あのブランド時計のことはいつしか忘れてしまい、彼女とは月に5回はドライブでお出かけするなど、仲良しな関係を保っていました。さて、更に翌月、つまり腕時計を欲しがってから翌々月が来て、彼女が誕生日プレゼントを持って私の家に遊びに来ました。もうこの時点でお分かりでしょうが、プレゼントは例のブランド時計です。ところがこのプレゼントには仕掛けがあり、彼女が腕時計だと分からないように時計だけを取り出して傷が付かないように綺麗なラッピングをしていて、更にその上にクッション性のあるラッピングを施していたことによって忘れられないプレゼントになりました。人生で初めてサプライズを受けたのでおそらく一生忘れない思い出です。
✨ちょこっとコラム
サプライズって、ただ驚かすだけじゃなくて、その人の「心の動き」まで計算されていると感動もひとしおだよね。この彼女のように、少し時間を置いて「忘れかけた頃」に届けるのは、まさに演出の妙。さらに“時計っぽくない包装”という工夫も素晴らしいポイント。記憶に残るサプライズを仕掛けたい時は、贈るタイミング・ラッピングの工夫・忘却との組み合わせが効果的かもしれないね。🎁⌚
エピソード③:突然贈られたシンプルで上質な財布
彼女から財布をもらった時は嬉しかったです。自分は財布は長い期間使用していたので古くなってきて、そろそろ新しいものが欲しいと考えていました。プレゼントをもらった日は誕生日でも特別な記念日でもなかったのですが、その時に渡されたプレゼントを見た瞬間、嬉しくて何をプレゼントしてくれたのか気になり、その場で中身を確認しました。中には新品の財布が入っていて、デザインはシンプルながらもセンスの良さに感動しました。その財布は自分にぴったりだと思い、使いやすい財布だと感じたため、これから長く大切に使いたいと思いました。それから毎日その財布を使っていますが、その財布を使うたびに、彼女の気持ちを感じることができ、彼女の愛情が詰まった大切なアイテムだと実感しています。
✨ちょこっとコラム
誕生日でもない日にふと贈られるプレゼントって、なんだか特別だよね。何でもない日だからこそ、相手のことをしっかり見ているって伝わる。「財布が古くなってきたな…」っていう小さな変化を見逃さず、さりげなく行動に移す心遣いはまさに愛情の証だと思う。日常の中で相手の“変化”に気づくこと、それだけで関係が深まるんじゃないかな。👜💗
エピソード④:悩みを理解して贈られた家庭用脱毛器
彼女から誕生日に家庭用脱毛器「トリア パーソナルレーザー脱毛器 4X」をプレゼントしてもらえたのが嬉しかったです。私のヒゲが濃い目なのに対し、肌はかなりの色白。だからか、剃っても青髭になって実年齢以上に老けて見られることがありました。まあヒゲコンプレックスだったんです。以前からそれを気にしてヒゲを抜いたりもしていたこともあり、家庭用脱毛器をプレゼントしてくれたのはすごくうれしかったんです。あと値段も嬉しい要素でした。もちろんもらった金額に応じたものを彼女の誕生日にはプレゼントしますけど、前回の彼女の誕生日に渡したのは1万円程度のもの。でも今回私がもらった家庭用脱毛器は5万円以上はします。本来なら1万円ぐらいのものでもいいのに、無理して買ってくれたんだなっていうのはわかって嬉しくなりました。
✨ちょこっとコラム
コンプレックスに寄り添った贈り物は、心の奥まで響くよね。相手が「気にしているけど言いづらいこと」に気づいて、そっと手を差し伸べるって、簡単なようでとても難しい。しかもそれが高額なものであればあるほど、金額以上の思いが込められていることが伝わる。ちょっと勇気がいるかもしれないけど、大切な人が気にしていることに目を向けて、具体的に助けになるものを贈ること。それは最高の愛情表現かもしれないね。🎈🪞
エピソード⑤:思い出を込めたヴィンテージシルバーブレスレット
ヴィンテージもののシルバーブレスレットです。普段あまりアクセサリーをしないのですが、結婚一年目の夏にふとした会話でブレスレットでもしてみようかと話していて、私はその場限りですっかりわすれていたのですが、次の誕生日にヴィンテージの1点物のブレスレットをプレゼントありがとうしてもらいました。あの時の会話を覚えていて、且つ普段からヴィンテージ加工のデニムや家具などを好んでいる事も考慮して、色々なお店を探し回ってくれたようでとても嬉しかったです。ふと言った一言を覚えていてくれた事や自分の好みに合わせて考えてくれた事、自分の足を使って探し回ってくれた事が、高価なブランド品をもらうよりも何倍も嬉しかったです。
✨ちょこっとコラム
何気ない一言を覚えていてくれること、それってすごく嬉しいことだよね。日常の中にあるちょっとした会話の断片を、プレゼントという形で再び差し出されると、「ちゃんと見てくれていたんだな」と感じられる。しかも、相手の“好み”を把握して、足を運んで“探す”という手間も含めてプレゼントになる。特別な品より、特別な気持ちをかたちにした贈り物こそ、記憶に残る一品になるんだと思うな。💫🛍
エピソード⑥:名前入りApple Watchでつながる想い
彼女からもらって嬉しかったのが、自分と彼女の名前の刻印が入ったApple Watchです。自分はランニングが好きで毎日の日課としているのですが、Apple Watchがあると距離をトラッキングしたり心拍数の変化を計測できたりするので、前々から欲しいということを公言していました。そのときは彼女に買ってもらおうなんて全く思っていなかったので、渡されたときにはかなりビックリしましたし、自分が話してたことを覚えてくれてたんだと嬉しくなりました。さらに自分と彼女の名前の刻印が入っていることで、そばにいないときでも常につながりを感じられるような工夫をされているのが良かったです。もちろん今でも日常生活から運動するときまで、もらったApple Watchを使っています。
✨ちょこっとコラム
ガジェット系のプレゼントって機能性がメインになりがちだけど、そこに“刻印”という一工夫が加わるだけで、ぐっと感情が乗るよね。日常的に使うものだからこそ、見るたびに相手の存在を感じられるのが素敵。しかも、ランニングという“ひとり時間”にさえ相手の思いが寄り添ってくる。よく使うアイテムに、ちょっとした名前やメッセージを入れるだけで、ただの道具が“絆の象徴”に変わるんだね。⌚💗
まとめ
誰かの心に残るプレゼントとは、値段や派手さではなく、「その人をどれだけ想って贈られたか」が何よりの鍵なのかもしれません。今回紹介した6つのエピソードには、どれも“自分のために選んでくれた”という強い想いが込められていました。言葉にせずとも、日常の中でふとこぼれた一言を覚えていたり、悩みや好みをしっかり見てくれていたり。そんな気持ちの深さに触れた時、人はモノを超えて「想い」を受け取るのです。贈り物は、心をつなぐ魔法なのかもしれません。