心に残るプレゼントは、いつまでも温かさを運んでくれます。
高価かどうかではなく、「自分を想ってくれた」という気持ちが詰まっているかどうか。
今回は、日常の中で贈られたプレゼントが、かけがえのない思い出として残った4つのエピソードをご紹介します。
どれも派手ではないけれど、だからこそ特別。
“あの時の気持ち”を、今も大切にしている人たちの物語です。
エピソード①:5年以上愛用している妻からのプレゼント
衣料品小売チェーンのリバーシブルフリースジャケットを誕生日にもらいましたが、すでに5年以上たちますが今でも冬になると愛用しています。
家の中で着ていますが毎年11月ごろになると着たくなるので大騒ぎしていると妻が冬物をしまってあるタンスから出してくれます。
軽くて暖かく着心地がよいので、会社から帰宅するとパジャマに着替えてからすぐにフリースジャケットを着るようにしています。
動きやすく肩のところが重たく感じないので、他の服をきたくなくなります。
リバーシブルなところも気に入っていて、少し汚れが目立ってくるとすぐに裏返してなるべく洗濯にださないようにしています。
天気が悪い時に洗濯して乾かなくて着られなくなるのが嫌だからです。
多少くたびれてきていますが、ボロボロになるまでは使い続けるつもりです。
✨ちょこっとコラム
「リバーシブル」や「室内着としての快適さ」は、プレゼントの実用性を高める重要なポイント。
特に毎年決まった季節に出番があるものは、長く愛される傾向があります。
贈る側は、相手の「家での過ごし方」や「快適に感じる素材感」をイメージして選ぶと喜ばれやすいかもしれません。
また、年に一度の“再会”を楽しめるようなアイテムは、記憶にも深く刻まれますね。
裏返して使うという工夫も、愛着があるからこそできること。
洗濯のタイミングまで考えるのは、まさに“生活をともにしている証”とも言えるでしょう🧥🌙
エピソード②:僕が言った事を覚えていてくれたもの
私が彼女に貰って嬉しかったプレゼントはネクタイバーでした。
付き合いだして1年程経った私の誕生日に貰った物です。
もちろんプレゼント自体は高い物ではないし、逆に20代中盤のカップルにとっては安いプレゼントだと思いますが私が嬉しかったのは以前にチラっと「ネクタイバーでも買うかなぁ」と言った事を覚えていてくれた事でした。
自分でも欲しかった事を忘れてしまう位本当にぼそっと言っただけだったのですが、彼女はそれをしっかりと覚えてくれていた様です。
その後も高級な物や手作りのプレゼント等様々な物を貰いました。
もちろんそれも嬉しかったのですが、それよりもあの何てことのないネクタイバーが今でも私が一番大切にしているプレゼントです。
✨ちょこっとコラム
「ちょっと前に言っていた一言」を覚えていてくれたという行為は、価格以上の価値があります。
何気ない発言に注目して、それを贈り物という形で返してくれる――これは、“聴く力”がある人にしかできないやさしさ。
特にプレゼント選びに迷ったときは、「最近こんなこと言ってたな」と思い返してみるのがおすすめです。
本人も忘れているような小さなつぶやきほど、サプライズ性も高くて心を打つことがあるんですよね。
「気づいてくれてたんだ」と思える瞬間が、愛情を何倍にもしてくれるのだと思います💡💝
エピソード③:俺のことをよくわかってくれてるんだなと思ったお土産
彼女からダウンジャンパーをもらった。
丈が長めで紫色のかっこいいダウンジャンパー。
東北のほうに彼女とその女友達が旅行に行ったときに、現地があまりにも寒かったので買ったものらしい。
買う時に俺のことを思い出して、自分用ではなく俺に合う男物の大きいサイズのものを買ったと言う。
大量生産の饅頭とかのしょぼいお土産を買うより、このジャンパーを買ったほうが喜ぶだろうと思ったのだってさ。
サイズもぴったりで、見た目も俺好みだし、「ああ俺のことをよくわかってくれてるんだな、こいつ」と思って、とても嬉しかった。
そのジャンパーを着ながら、旅行の話を聞いていると、一緒に旅行に行ったような気持ちになった。
このダウンジャンパーは大切にしようと思う。
✨ちょこっとコラム
お土産は“旅の記憶のかけら”ですが、それが「その人のために選んだもの」だと特別さが一気に増します。
現地の寒さというリアルな経験から、離れた相手を思い出して行動に移す――その流れに愛情がにじみますよね。
しかも、ぴったりのサイズや好みの色まで考えられているのは、「理解してくれている」という信頼感につながります。
たとえば旅先で何かを買うとき、「誰かの顔がふっと浮かんだ」瞬間があれば、それを大事にしてみるのもいいかもしれません🧳🧣
エピソード④:クリスマスプレゼントに手編みのセーター
もう、昔々の話ですが・・・。まだ妻と結婚もせず、仕事をしながら付き合っていて、親に頼りながら遊びまわっていた頃の話です。
二人の出会いは同じ小学校に赴任して、たまたま同じ学年を一年間持ったという事でした。
それ以来、仕事をする学校が変わっても連絡を取り合い、休みの日になると必ずどこかへ出かけたり、仕事関係の本を探しに本屋へ行って、帰りに買い物やお茶を飲んて帰ったりして過ごしていました。
小学校の先生というのは、だいたい学期末になるとびっくりするほど忙しくなるものです。
成績をまとめたり、「あゆみ」という通知表に一人一人の評価を文章で書いたり、役所からくる雑多な書類に追い掛け回されたりしています。
それに加えて、子供たちが放課後に問題を起こすと「緊急出動」する必要も出てきます。
そんな中でのある年のクリスマスでした。お互いに忙しく過ごしていたので、クリスマスはとりあえず仕事が一段落して「冬休み」になってからゆっくり過ごせればいいと、私は思っていました。
そんな中、ある日妻が大きな紙袋を持って「デート」にやってきました。それは「クリスマスプレゼント」として自分で編んだセーターでした。
この忙しい時期にわざわざ買うのではなく、自分で編んでプレゼントしてくれたことがびっくりするほどうれしくて、一気に「結婚」という事が現実味を帯びてきたことを覚えています。
今でもたんすの引き出しにはその時のセーターが入っています。
残念ながらもう毛玉だらけになっており、右と左の袖の長さが微妙に違うというようなセーターですが、私にとってはいつまでも捨てられない大切な一枚になっています。
✨ちょこっとコラム
“時間を使った贈り物”には、もの以上の感情が込められています。
編み物は、一本の糸から始まって、手間と想いをかけて形にしていくもの。
しかもそれを「忙しい時期」に編んでくれたとなれば、その価値は何倍にもなりますよね。
プレゼントというのは、モノの価値だけでなく「かけてくれた時間と気持ち」が何より尊いもの。
手作りが苦手な人でも、“自分の時間を差し出す”ような行為――たとえば直筆の手紙や、予定を調整してのサプライズでも、きっと同じように心に残ります。
「不器用さ」や「ちょっとしたズレ」も含めて、大切な思い出になることもあるんです🧶💗
まとめ
大切な人からのプレゼントには、見えない気持ちがたっぷり詰まっています。
高価である必要はありません。覚えていてくれたこと、思い出して選んでくれたこと、時間をかけて手作りしてくれたこと――そうした行為そのものが、心に残る贈り物になるのです。
“自分を見ていてくれる人がいる”という実感は、どんな宝石よりもまぶしく、あたたかい記憶として残ります。
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