『ミニーマウスのネックレス』
あれは確か、30歳の誕生日のことでした。
当時お付き合いしていた彼から、お食事の後に包装紙に包まれた小さな箱を手渡されました。
形からして指輪かな?と、期待に胸を膨らませて開けてみた私はビックリしました。
それは、ミニーマウスのネックレスだったのです。
もちろん私だってディズニーランドは好きです。
彼とも訪れたことがある思い出の詰まった夢の国です。
しかし、私の年齢は30歳!三十路の記念の誕生日に、ミニーマウスのネックレスです。
一体どんなシチュエーションで身に着けるんだ?と、呆然としながら箱の中身を見つめた記憶があります。
ハッとして「ありがとう」と言ってはみたものの、その笑顔が引きつっていることは自分でも分かりました。
気持ちは嬉しかったのですが、どうしても身に着けることができず、可愛いから飾っておくね。と彼には伝えましたが、私の心中は彼も察したようです。
それ以降誕生日プレゼントは、必ず欲しいものを訊かれるようになりました。
『おおきなクマのぬいぐるみ』
20代後半の時にお付き合いしていた彼氏がいて、初めて迎える私の誕生日になりました。
プレゼントの話はしていなかったので、当日のサプライズだと思って楽しみにしていました。
そして誕生日当日に彼が私にくれたものは、大きなくまのぬいぐるみだったのです。
彼が話すには金額はなんと2万円もしたようで、かなり苦労をして運んできていました。
私はお礼は言いましたが、内心はかなりがっかりしました。
理由としては置く場所をとること、2万もお金をかけるのであればもっと別のプレゼントが良かったという思い、彼が私の好みを間違えて把握しているとおもったことです。
その次の年からは自分がほしいものをリクエストすることにしましたが、このプレゼントのことは思い出としてはっきり覚えています。
『雑貨の詰め合わせ』
大学2回生の頃、彼氏にもらったプレゼントです。
なんともいえないガッカリプレゼントでした。
普段、二人で雑貨屋さんめぐりをしていたのですが、
誕生日プレゼントが、「雑貨の詰め合わせ」
まだ可愛いものが多ければよかったのですが、
近所のスーパーのファンシーショップで選んだようなクオリティの低いものでした。
1番びっくりしたのは、包丁。
包丁なんだけど、おもちゃの包丁だから当然使えないし、
よく分からないものをもらいました。
頂いておいて申し訳ないのだけれど、
高くなくてもいいから、もう少し使えるものがほしかったな。
数が多かったから、多分1万~1万5千円分ぐらいは選んでくれてそうでした。
同じ金額かけるなら、もっといいものがほしかったなと、ガッカリしました。
詰め合わせなので、私の事を考えながら選んでくれたのでしょうけどね、そこだけはありがたく受け取っておきます。
『2人のアルバム』
私が彼氏と付き合っている時、彼氏は写真を撮るのが好きでよく写真を撮っていました。
私は少しずつ彼氏のことを冷めた気持ちになってきて、別れを切り出そうか悩んでいた時に私の誕生日がやってきました。
特にほしいものも言ってなかったし、なにかもらっても素直に喜ぶことができるかわからなかったのでなにもいらないと言っていました。
しかし誕生日には彼氏からプレゼントをもらいました。
プレゼントの中身は2人の写真とコメントが入ったアルバムでした。
普通は嬉しいはずだと思うけれど、冷めつつあったので全然喜ぶことができずにありがとうと言うことしかできませんでした。
せっかく誕生日プレゼントをもらえるなら、もう少し使えるものをほしかったなと思いました。
その彼氏とはその後しばらくして別れてしまったので、アルバムは返しました。
持っているのも捨てるのも嫌だったので、返せてよかったのかなと思っています。
『ティファニーのネックレス』
私は高校生のころに付き合っていた大好きな人がいました。
彼はカメラマンになるために、高校を卒業して大学に進学していきました。
私は、高校で簿記の資格を取っていましたので、高校を卒業してOLになり経理の仕事をするようになりました。彼とはなんとなく価値観が違ってきてしまって、離れてしまうようになりました。
25歳で彼が結婚したと知って、ショックを受けてしまったのでした。
私も、知人に男性を紹介してもらって、2年ほど付き合って結婚しました。
でも私の結婚生活がうまくいっていませんでした。
それは、夫の親との同居生活だったからでした。
いつもストレスを抱えてしまい、悩んだ末に高校生のころの彼に電話で相談するようになりました。
彼と再会して付き合うようになっていきましたが、初めて会ったときのクリスマスに、彼がティファニーの青い紙袋をプレゼントしてくれたんです。
私は指輪が好きでしたので、指輪だといいなと思いましたが、中身はティファニーのネックレスでしたので、少しがっかりしました。
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