甘い香りと共に訪れた、あの日の記憶たち。
バレンタインデーという特別な1日は、ときに恋のきっかけになり、ときに心の深くにしまわれた宝物になります。ここでは、そんなかけがえのない体験談を4つ、ご紹介します。
🎁エピソード①『バレンタインデーの次ぎの日に』
高校生の時、同じクラスの男子に手作りのチョコを渡しました。
席が近かったのをきっかけに仲良くなりよく話をしていましたが、噂でその男子が私の事が好きだというのを耳にしたんです。
確かに自分でもそうかなあとは思っていましたが自意識過剰なだけかなとも思ったり、今まで誰とも付き合った事がなかったのでどう対応していいのかドギマギしていました。
教室で仲良く話をしていると友達にちゃかされる様になり、「付き合ってるんじゃないの?」という子まで出てきたんです。
その頃には私もだいぶその男子の事を意識してしまい、話すとドキドキするし、目があったり日に何度も顔を合わせたりすると嬉しくなっていました。
バレンタインが近づいてきて、当然友達は「チョコあげるんでしょ」という感じだったのでもうこの際あげてしまえと思い、前日の夜にせっせとトリュフを作り、バレンタイン当日みんなのいる教室でチョコを渡したんです。
もちろん周りにひやかされるので、サッと受け取ってその日はリアクションなしでした。
次の日、「チョコを母ちゃんと姉ちゃんに全部食われた」と言われなんだか拍子抜けしてしまいましたが、その場で告白されて付き合う事になりました。
周りの友達とバレンタインのおかげで付き合うことができたと思っています。
✨ふと胸に灯るもの
噂話が背中を押してくれることもある。
気持ちを確かめるのが怖かったあの頃。クラスのざわめきも、ひやかしも、すべてが恋のスイッチを入れてくれた。自分の思いを形にして渡したトリュフは、きっと今でもふたりの記憶にやさしく残っている。
🎁エピソード②『チョコを渡したけど、なんの反応もなくあきらめていたら』
私が大学生の時のバレンタインデーの話です。
当時、同じサークルに気になっている先輩がいました。
とてもクールな感じで、あまり女性とは話しているところは見た事がありません。
チョコレートを贈りたいと思ったのですが、すごく迷いました。
贈った事でサークルに居づらくなってしまうかもしれないと思ったからです。
でも、こんな時しか、チャンスはないと思い、
バレンタインの当日に、軽い感じで渡す事にしました。
そして、帰り際、1人のところを狙って、サラッと渡しました。
先輩は、すごく驚いていましたが、お礼を言ってくれました。
でも、その後、特に何もアクションがありませんでした。
全く、チョコレートの存在はなかったような感じです。
やっぱり…とすっかり、あきらめモードでした。
でも、なんと1カ月後のホワイトデーの事です。
電話があり、「渡したいものがあるから、会って欲しい」と言われました。
天にもの昇る気持ちでした。
そこで、すごく嬉しかった事を伝えられて、お返しをもらいました。
その後は、とんとん拍子に進み、無事に付き合う事になりました。
何年かして、別れてしまいましたが、良い思い出です。
✨ふと胸に灯るもの
静けさの中に宿る期待ほど、切なくて美しいものはない。
あきらめかけていた頃に届いた一本の電話。心の奥にしまっていた希望が音を立てて目覚めた瞬間だった。あの日のホワイトデーは、きっと一生忘れられない「答え」の日。

🎁エピソード③『学校の校舎のうらでチョコを渡したその日に』
私が小学生の時に、学校にもてる男子生徒がいました。
その生徒は運動も勉強もできていて、かっこいいと女の子にいわれていました。
バレンタインデーにこっそりと、チョコを上げている子もいたようでした。
でも、学校にチョコを持ってくることが禁止されていましたので、それは内緒で行われて
いたようでした。
私は、中学生になってからとなりの席になった男子生徒のことが好きになってしまいました。
その人はスポーツ万能でしたが、勉強はあまりできるタイプではなかったです。
でも優しかったので片思いしてしまっていました。
私は、卒業も近くなった2月のバレンタインデーに彼に、校舎のうらに来てもらってチョコを渡しました。
その時に、自分の気持ちを書いた手紙もいれました。
彼からその日に電話があって、「俺も好きだったんだ」といわれて、もうすごく幸せでした。
✨ふと胸に灯るもの
こっそり渡したチョコと手紙が、ふたりだけの秘密を作った。
ルールを破る勇気ではなく、想いを伝える勇気。その日から世界が少し違って見えたのは、きっと初恋がかたちになったから。静かな校舎のうらは、今でも心の中の特別な場所。
🎁エピソード④『はじめてのキス』
私には中学生の時に好きで片思いしていた男子生徒がいました。
でも卒業してもずっと片思いのままでしたし、バレンタインデーがきてもチョコをあげたことがありませんでした。
そんな勇気はあまりもっていませんでした。
でも高校生になってから、中学の同窓会があって、彼と2人で話すことがあって彼に気持ちを告白しました。
彼は、「今度会おう」といってくれて、彼とデートするようになりました。
彼とはプラトニックな恋をしていましたが、高校2年のバレンタインデーに手作りチョコを上げました。
その日に彼に初めてのキスをされてしまって、びっくりしました。
彼とはそのまま付き合って、ラブラブな日を送っていました。
彼とは結婚して、今隣にいる夫なんです。
✨ふと胸に灯るもの
ずっと言えなかった想いが、ある日そっとあふれ出す。
長い片思いが、ゆっくりと時間をかけて実った恋。勇気を出して一歩踏み出したあの日が、未来の始まりだった。初めてのキスの記憶が、いまもとなりの温もりと重なっている。
📝まとめ
バレンタインデーは、気持ちを形にする小さな魔法。
自分の心に正直になることで、はじまる恋もあれば、勇気を出せずに過ぎていく想いもあります。それでも、その一粒のチョコレートや手紙には、ただの甘さ以上の「想い」が詰まっています。照れ笑いやとまどい、そして喜びや涙。あの日のバレンタインは、今も誰かの人生の節目として、静かに輝き続けているのかもしれません。
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