彼氏へ手編みのマフラーのプレゼント成功と失敗の体験談

クラフト紙に包まれた手編みのマフラーを取り出す女性の手元 もらってがっかりした彼女・妻からのプレゼント

付き合いたての頃に、心を込めて編んだマフラーを贈る——それは多くの人にとって、特別な思い出になっているのかもしれません。上手くいった人も、少しだけ切ない記憶になった人も、どのエピソードにもその人なりの想いがこもっています。一目一目に込められた感情が、関係を深めたり、逆に距離に気づかせたりすることもある。そんな「手編みのマフラー」にまつわる、心あたたまる体験談をお届けします。


エピソード①:初めての誕生日プレゼントに手編みのマフラー

付き合ってすぐの頃、彼と遊びに行った先で足の骨にヒビを入れてしまい、しばらく自宅安静で時間ができてしまいました。
大学にもバイトにも行けなくてとにかくヒマだったので、時間つぶしに編み物をすることにしました。
付き合い始めたのが10月の上旬、怪我をしたのが10月の下旬、彼の誕生日が11月の下旬だったのでプレゼントマフラーを編むことにしました。
編棒は自分のを持っているので、彼に合う色の毛糸を母親に買ってきてもらい、田舎のおばあちゃんに電話でアドバイスをもらいながら編み進めました。
ケガ人でする事が他になかったのでマフラーはあっと言う間に仕上がりましたが、時間があり過ぎたのでかなり長めになってしまいました。
初めての誕生日プレゼントに手編みのマフラーは重たいかと思いましたが、喜んでくれたので嬉しかったです。


✨ふと胸に灯るもの
はじめてのプレゼントって、やっぱり特別なんだろうね。怪我で生まれた時間が、誰かのために何かをする時間に変わったのが素敵だと思うな💗


エピソード②:付き合い初めて三ヶ月のクリスマスプレゼントにグレーの毛糸で編んだマフラー

高校一年生の時に付き合っていた彼氏に、手編みのマフラーを編んであげました。
高校三年生の彼氏とは、付き合い初めて三ヶ月。
編み物が好きな私は、クリスマスプレゼントにと、ベタですがマフラーを編み始めました。
詰襟の学生服にも合うように、目立たないグレー毛糸を使い、心を込めて・・・。
クリスマス当日、出来上がったマフラーを彼氏に渡すと、「ちょっと恥ずかしいよね」と言いながらも、とても喜んでくれました
でも、なかなかマフラーを使ってくれないので、やっぱり恥ずかしいんだなと思っていました。
冬休みが終わってから、通学の電車の中でばったり会いました。
彼氏のスクールコートの襟元に、グレーマフラーが! 学校に行くときに使ってくれるなんて! 嬉しくてが出た思い出です。


✨ふと胸に灯るもの
言葉では伝えにくい気持ちも、身につけた姿でそっと教えてくれることがあるよね。照れくささの奥にある愛情が、ちゃんと届いていたんだと思うな💭


手編みのマフラーをプレゼントされ涙ぐむ男性と、微笑む女性の誕生日レストラン風イラスト

エピソード③:彼氏が涙目になりながら喜んでくれた

付き合って初めての彼の誕生日
数か月前に彼に何が欲しいかを尋ねたところ「手編みのマフラー」と言われました。
私は不器用な為人生で一度もマフラーを編んだことが無かったのですが彼を喜ばせたい一心で仕事上がりに無心になってマフラーを編み続けました。
その甲斐あって彼の誕生日数日前に無事完成。サプライズしたかった私は彼に「マフラーは絶対無理だよ!」と前日まで言い続けていましたが、実は裏ではオシャレなレストランを予約してディナーの最後に自分でラッピング包装したマフラーを持って来てくれるようお店の方と打ち合わせをしていました。
彼の誕生日当日、私はマフラーを編んでいないと彼に信じ込ませるため、あらかじめ買っておいた別のプレゼントを彼に渡しました。
その後、夜まで遊んだ私と彼は予約していたレストランへ。
着々と運ばれてくるディナーを食べて、最後に店員さんがバースデーケーキマフラーを彼のもとへ持ってきてくれました。
普段は表情に出ないクールな彼ですが、まさかマフラーを本当に貰えるとは思っていなかったようで涙目になりながら感動してくれました。
その瞬間に頑張って編んでよかったなとしみじみと感じました。自己満足かもしれませんが、今思い出しても良い思い出です。


✨ふと胸に灯るもの
サプライズの裏にあったのは、誰かを本気で喜ばせたいという気持ちだったんだろうね。喜んでくれたその顔が、いちばんのご褒美だったと思うな✨


エピソード④:手編みのマフラーを使ってくれたのが、1回だけでした

まだ学生でバイトをしていましたが大してお金に余裕もなかった頃、当時付き合っていた彼にクリスマスプレゼントとしてマフラーを作ることにしました。
手芸をする事が今までなかたので、手編みの本を買い、毛糸はどの色にも合わせやすいブラウンを選び、もくもくと編む事一週間ほどで出来上がりました。
出来栄えは、均一にならず穴がまばらで少しクタクタ気味でしたが、愛情込めて編み上げた感じが出ていいと思い、ラッピングをして自信満々に彼に渡しました。
その場で開けた彼はあまりのイマイチさで手作りなのがわかったようで、ありがとうと言ってくれました。
が、その後マフラーを使ってくれたのは次に会った時だけでしたが、そのマフラー大事にとってくれていたようで、今は我が家の箪笥の引き出しに入っています。


✨ふと胸に灯るもの
使われたのは一度だけでも、しまわれずにとってあるって、それだけで嬉しいことかもしれないね。大切な記憶として残ってるんだと思うな🌸


エピソード⑤:既製品のブランドものを買ったほうがよかったと心から後悔

不器用なくせに、何か手間暇かけたものをプレゼントしたいと考えていた時、
彼が通勤中、駅までの道、手が寒いと言っていたことを思い出し、手編みの手袋マフラーを作ろうと思いつきました。
編み物の本を買い、編棒を買い、質の高い最高級毛糸を買い、何度も何度も編んではほどきの繰り返しをし、二か月かけて作った手袋マフラー
手袋は所々に毛糸が飛び出したり小さながあったり。マフラーは何度も編み直したため毛糸が伸びてる箇所があり均等の横幅でない、とても不恰好なものに仕上がりました。
せっかく作ったので気持ちだけでも伝えようと渡した所、「不器用だね。」と笑われました。
数日は使ってくれましたが、マフラーは自然と誇りをかぶり、手袋は外の作業時に使用する軍手の役割を果たしました。
これなら、既製品のブランドものを買ったほうがよかったと心から後悔しました。
やはり、使えるものを作るには並大抵の技術経験がいると改めて実感しました。


✨ふと胸に灯るもの
想いを込めた分だけ、現実の壁も感じたんだろうね。でも、不器用でもまっすぐな気持ちは、きっと彼にも伝わっていたと思うな💭


まとめ

手編みのマフラーには、それぞれのストーリーがあります。
成功も失敗も、すべてがその人なりの思い出であり、心の糧。
上手くいった日も、涙した夜も、すべてが愛情の形なのだと思います。
誰かのために一目ずつ編み進めた時間こそが、何より尊い贈り物なのかもしれません。
これからも、そんな温もりのこもったプレゼントが誰かの心をあたためてくれますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました