プレゼントはいらない夫の本音。誕生日に妻へ期待する3つのこと

「誕生日、何か欲しいものある?」

そう聞いても、夫から返ってくるのは「別にないよ」「何もいらない」「もうこの歳だし」といった言葉ばかり。妻としては、これがけっこう困ります。

本当に何もしなくていいのか。それとも遠慮しているだけなのか。下手に高いものを買って「こんなのいらなかったのに」と思われても困るし、本当に何もしなかったら、それはそれで少し寂しそうな顔をされるかもしれない。

実際、男性たちの本音を見ていくと、この「いらない」はなかなか厄介です。

「プレゼントはいらない」は、本当に“何もいらない”という意味ではない。

高価なモノはいらない。派手なサプライズもいらない。でも、誕生日そのものは覚えていてほしいし、できれば少しくらい特別扱いしてほしい。そんな気持ちは、案外しっかり残っています。

「プレゼントより覚えていて欲しい。その上で、いつもありがとうの一言でもあれば十分。『知ってるよ』と知った上でスルーされるのが一番きつい」

「最低限期待することは『忘れないこと』。覚えてさえくれていれば、とりあえず僕は満足」

そんな声が実際にあります。

口では「何もいらない」と言いながら、心のどこかではちゃんと待っている。この記事では、そんな夫たちが誕生日に妻へコッソリ期待している「3つのこと」を、実際のエピソードを交えながら見ていきます。


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期待していること①:何より「誕生日を忘れずに覚えていてほしい」

夫が妻に期待していることの中で、いちばん地味で、でもかなり重要なのが「忘れないでほしい」です。

「ケンカする時もあるし、お互いに楽しい時や辛い時などありますが、誕生日は忘れないでほしい」

そんな本音もあります。プレゼントがなくてもいい。でも、自分の誕生日を妻がちゃんと覚えている。そのこと自体が嬉しい。

夫婦生活が長くなると、誕生日はどうしても日常に埋もれます。仕事、家事、子どもの予定、学校行事、親のこと。気づけば一日が終わっていた、ということもあるでしょう。

夫自身も「この歳になると誕生日なんて嬉しくないよ」と言うかもしれません。でも、だからといって、妻が知っているはずなのに一日何も触れずに終わると、やっぱり少し寂しい。

朝は普通に「おはよう」。仕事に行って、帰宅してもいつも通り。夕食も普通。そのまま夜になって、時計が23時を過ぎる。

自分から「今日、俺の誕生日なんだけど」と言うのも何か違う。言った瞬間、「祝ってほしい人」みたいになってしまいます。

だから黙っている。でも、内心ではちょっと待っている。

この感じは、男性特有というより、夫婦だからこそ出てくる微妙な遠慮なのかもしれません。

0時を過ぎた瞬間の「おめでとう」が、やたら嬉しい

「0時を過ぎた段階で『おめでとう』の一言が貰えたら、やっぱり一番うれしい」

そんな声もあります。一年に一度しかない日だから、一緒にその瞬間を迎えたい。

これ、金額にしたら0円です。

でも、言われた側からすると「妻が自分の誕生日になる瞬間を意識してくれていた」ということが嬉しい。高価なブランド品を翌日の夜に渡されるより、0時1分に「誕生日おめでとう」と言われるほうが心に残る人もいます。

もちろん、0時まで起きている必要はありません。朝でもいい。仕事に行く前でもいい。

大事なのは、「今日があなたにとって特別な日だと、私はちゃんと覚えています」と伝わることです。

16年間、穴が開くまで使った財布

「覚えている」ということの強さがよく分かるエピソードがあります。

結婚前、今の妻と買い物をしていたとき、妻が自分の財布をちらちら見ていることに気づいた男性がいました。その後、婚約したタイミングで妻からプレゼントされたのが財布でした。どうやら、普段どんな財布を使っているかを妻が観察していたようです。

男性は「この財布は結婚した翌日から使う」と決めました。

それから16年。

ついに穴が開いて、買い替えることになった。それでも捨てられず、今も引き出しの奥にしまってあります。妻がプレゼントを渡してくれたときの嬉しそうな顔まで、今でも記憶に残っているそうです。

財布そのものが特別だったというより、「自分のことを見てくれていた妻」の記憶が、その財布にくっついていたのでしょう。

夫が誕生日に「覚えていてほしい」と思うのも、これに近いのかもしれません。


昼間のリビングで妻が夫にプレゼントをわたすイラスト

期待していること②:高価なものより「俺の生活を分かって選んだもの」

「せっかくの誕生日だから、少し高いものを買おう」

妻としては、そう考えたくなるかもしれません。でも、夫側は意外と現実的です。

「専業主婦なので結局出どころは私なので、あまり自分のためにお金をかけすぎないでいい」

かなり身も蓋もない本音ですが、既婚男性らしい感覚でもあります。

妻から3万円の財布をもらった。もちろん嬉しい。でも頭の片隅で、「これ、うちの家計から3万円出ているんだよな」と思う。

夢がないと言えば夢がありませんが、同じ家計で暮らしている以上、こういう感覚は自然です。

豪華にされると、次の「妻の誕生日」が怖い

さらにおもしろいのが、「豪華すぎると困る」という本音です。

「自分の誕生日には妻の手料理と誕生日ケーキを用意していて欲しい。あまり豪華なことをされてしまうと、今度は妻の誕生日に困ってしまうから(笑)」

希望するプレゼントは、5,000円〜10,000円くらいの仕事でも使えるもの。

別の男性も、「買ってもらった分、今度は嫁の誕生日プレゼントが怖い」とかなり正直です。

妻としては「一年に一度だから盛大に」と思っている。でも夫の頭の中では、「これ、俺も同じくらい返さないといけないのか?」という計算が始まっている。

誕生日が夫婦のプレゼント合戦になってしまうと、お互いに疲れます。

だから、何か贈るなら高価さよりも「普段ちゃんと見ていたこと」が伝わるもののほうが、むしろ喜ばれることがあります。

「生クリームを泡立てるの大変だった」を覚えていた

ある男性が、彼女の前で何気なく「生クリームを手で泡立てるの、大変だった」と話したことがありました。

本人はそんな会話をすっかり忘れていたのに、誕生日に彼女がくれたのはハンドミキサー。

自分が欲しそうにしていたことを覚えていた。そのことが嬉しかった。単にハンドミキサーが便利だったからではなく、「自分へちゃんと意識を向けてくれていた」と感じたのです。

同じように、「寒いからマフラーがあればいいな」と独り言のようにつぶやいたことを彼女が覚えていて、誕生日に厚手のマフラーをもらった男性もいます。本人は、その一言が伝わっていたこと自体に驚きました。

ヴィンテージのブレスレットをもらった男性も、以前ふと「ブレスレットでもしてみようか」と言ったことを本人は忘れていました。でも妻は覚えていた。しかも、普段ヴィンテージ加工のデニムや家具を好んでいることまで考えて、店を探し回ってくれた。

高価なブランド品より、そのほうが何倍も嬉しかった。

ここに、プレゼント選びのかなり大きなヒントがあります。

「高いやつを買ってくれた」より、「そこ、覚えてたんだ」が刺さる。

5年ぶりの和菓子に大喜び

さらに分かりやすいのが、和菓子のエピソードです。

和菓子が大好きなのに、子どもが嫌いなので家ではほとんど登場しない。そんな夫の誕生日に、妻が用意したのは山盛りの和菓子でした。

実に5年ぶりくらいに、たらふく和菓子を食べたそうです。

しかも、わざわざ遠方まで栗饅頭を買いに行っていた。その日の晩御飯は、もらった和菓子をひたすら食べて終了。それでも本人は大満足で、「この年になると物欲がなくなるので、ネクタイやハンカチより満たされた」と感じています。

夕飯が和菓子。

一般的な誕生日ディナーとはかなり違います。

でも本人が喜ぶなら、それで正解です。

ネットで「40代男性 誕生日 人気ランキング」を検索するより、夫が普段「食べたい」と言っているものを覚えていたほうが、ずっと強いことがあります。


期待していること③:結局、心に残るのは「言葉」だったりする

男性たちの声を見ていると、「ありがとう」「一緒にいてよかった」「手紙」といった言葉もよく出てきます。

自分の誕生日に一番期待することとして、

「○○(自分の名前)と一緒にここまで暮らしてきてよかった」

と、妻からさりげなく目の前で言ってほしい。そんな男性もいます。

これも0円です。

でも、言われた側にはかなり効きます。

夫婦になると、「ありがとう」はどんどん省略される

結婚生活が長くなると、働くことも、料理することも、ゴミを出すことも、子どもを送ることも、だんだん「普通」になります。

毎日いちいち感謝を言葉にする夫婦は、むしろ少ないでしょう。

だからこそ、誕生日はちょうどいい。

普段言わない「ありがとう」を言う口実になります。

「いつもありがとう」

「一緒にここまで来られてよかった」

「これからもよろしく」

それくらいで十分です。

朝食と小さな花束で、涙腺がゆるんだ

数年前の誕生日。朝起きると、いつものパンとコーヒーではなく、彩りのあるオムレツ、焼きたてのパン、フルーツが食卓に並んでいた男性がいました。

妻は、普段それほど料理が得意ではありませんでした。だからこそ、「自分のために時間をかけてくれたんだ」と分かった。

さらに、小さな花束と手書きのメッセージカード。

そこには「いつもありがとう。これからも一緒に歳を重ねていけますように」と短く書かれていました。

それを見て、思わず涙腺がゆるんだ。

高級ホテルでも、高級時計でもありません。

普通の家の朝食です。

でも、こういう誕生日のほうが何年も残ることがあります。

夜、一人で読める手紙もいい

長年連れ添うと、面と向かって感謝を伝えるのが照れくさくなります。

だから、家族で少し贅沢な夕食を食べたあと、夜、一人になったときに読める短い手紙がほしい。そんな男性もいます。

そこに温かい言葉があれば、「また明日から頑張ろう」と思える。

この感じはかなりリアルです。

妻の前で読まされると照れる。子どもの前でも照れる。だから一人になってから読む。

そしてたぶん、その場では大したリアクションをしない。

妻からすると「ちゃんと読んだの?」くらいかもしれません。でも何年かあと、そのカードが机の引き出しから出てくる。

男性の「嬉しい」は、必ずしもその場で大げさに出てくるわけではありません。

こんな短いメッセージで十分

たとえば、

誕生日おめでとう。
普段あんまり言わないけど、いつもありがとう。
○○と一緒にここまで来られてよかったと思っています。
これからもよろしくね。

もう少し軽くするなら、

誕生日おめでとう。
いろいろあるけど、これからも一緒に歳を取っていきましょう。
いつもありがとう。

文章が上手い必要はありません。

少しくらい不器用なほうが、その人自身の言葉に見えます。


モノはいらない夫には、「今日はあなた仕様」で十分

「それでも、何か誕生日らしいことはしてあげたい」

そんな場合は、食事がかなり強いです。

「普段飲むことがないプレミアムビールが数本買ってあって、帰宅後のご飯の時にすっと出してもらえるだけでうれしい」

そんな声があります。

この「すっと出てくる」がいい。

大げさな演出ではなく、冷蔵庫から「今日これあるよ」と出てくるくらい。でも、自分の誕生日のために買っておいてくれたことは分かる。

日本酒好きなら、前から飲みたがっていた銘柄を一本用意しておくのもいいでしょう。実際、「十四代を誕生日に二人で飲もう」と妻と話していて、内心その日を楽しみにしていた男性もいます。

「今日は子ども仕様じゃなくて、あなた仕様」

子どもがいる家庭では、普段の食事はどうしても子ども中心になります。

辛くしない。香草を控える。にんにくを減らす。味付けをマイルドにする。

だから誕生日くらい、夫の好きな味に振ってしまう。

「普段は子ども向けの料理なので、子どもを考えず、辛いもの、熱いもの、香草を使った臭いの強いものが食べたい」

具体的には、バジルの効いたチキン料理、辛口麻婆豆腐、カレー。そんなリクエストもあります。

大好物が「にんにく醤油で味付けした鶏のからあげ」という男性もいます。

高級食材ではありません。

でも「今日はあなたの好きな味にしたよ」と言われれば、それだけで特別です。

一日だけ、家族の食卓の主役になる。

それが嬉しいのでしょう。


モノより「2人だけの時間」が欲しい夫もいる

子どもが生まれると、夫婦2人だけで出かける機会は一気に減ります。

「普段小さな子ども優先で動いているので、久しぶりに2人だけで食事したり、旅行したりしたい。モノのプレゼントはいらないので時間を共有したい」

そんな声もあります。

「2人で温泉旅行などできれば最高。高価なプレゼントやサプライズより、2人きりでゆっくり過ごせる時間が一番」という人もいます。

ゴルフ好きの夫なら、一緒に店へ行って欲しいパターを本人に選んでもらい、そのあと子ども抜きで少し良いディナーを食べる。そんな誕生日も十分に成立します。

妻がゴルフクラブのスペックを必死で調べる必要もありません。

一緒に店へ行く。一緒に選ぶ。そのあと、ご飯を食べる。

結婚生活が長くなるほど、「何をもらったか」より「誰とどう過ごしたか」のほうが記憶に残ることもあります。


これは危険。実際にあった「ちょっと残念なプレゼント」

「実用的なら何でもいい」というわけではありません。

ここはかなり注意が必要です。

30歳の記念に、出てきたのはT字カミソリ

結婚して子どもも生まれ、ちょうど30歳という節目を迎えた男性。

本人も、口には出さないものの「今年は何かあるかもしれない」と少し期待していました。朝から勝手にソワソワしながら仕事へ行き、夜に帰るとちゃんと誕生日会のセッティングがしてある。

「いよいよプレゼントか」

と思って開ける。

中に入っていたのは、T字の髭剃りでした。

スーパーやコンビニでも買える、少し高めのカミソリ。

妻としては「髭が濃いから、剃りやすそうなものを」という気遣いだったのでしょう。本人も最後には妻なりの優しさだと受け止めています。

ただ、30歳という節目の誕生日にカミソリ。少し複雑だったのも無理はありません。

実用品がダメなのではありません。

ただ、あまりにも「日用品感」が強いと、誕生日の特別感が消えてしまいます。

結婚10年目、久しぶりのプレゼントが鼻毛カッター

さらに強烈なのが鼻毛カッターです。

40歳手前の既婚男性。子どもが生まれてからは、夫婦でプレゼントを贈り合うことも減っていました。

ところが結婚10年になる年、久しぶりに妻から誕生日プレゼントを渡された。

ちょっと期待して開ける。

鼻毛カッター。

最近、妻から「鼻毛出てるよ」とよく言われていたことを思い出し、「そんなに気になっていたのか……」と急に恥ずかしくなったそうです。

もちろん、その後はちゃんと使っています。役には立っています。

でも、誕生日プレゼントとしてはなかなか複雑です。

鼻毛カッターは、誕生日じゃない日に買ってあげたほうがよさそうです。

派手なTシャツをもらい、「嬉しそうにするのも疲れる」

服も危険です。

ある男性は服にあまり関心がなく、無難なものが好き。しかし妻は、夫に派手な服を着せたい。

誕生日にTシャツとジーパンをもらったものの、やっぱり派手。

しかも妻は「時間をかけて一生懸命選んだ」と嬉しそうに話す。

嫌な顔もできないので、ありがたく受け取る。でも内心ではかなり困っていて、嬉しそうにするのも疲れる。

妻は愛情を込めている。夫もそれが分かる。

だから余計に困ります。

プレゼントは「私が着てほしいもの」ではなく、「本人が使いたいもの」を選んだほうが安全です。

趣味の道具は「好き」が分かっているだけでは足りない

プラモデル好きの男性が、彼女からキャラクターもののプラモデルをもらった例もあります。

彼女は、男性がプラモデル好きなのを知っていました。だからサプライズでプラモデルを買った。

でも、本人が欲しい部類のものではなかった。

釣り、ゴルフ、カメラ、車、オーディオ、プラモデル。

こういう趣味は、その先が細かいです。

「釣りが好きだから釣り具を買う」では足りない。

こだわりの強い趣味用品こそ、「一緒に買いに行こう」が一番安全です。


結局、夫が一番嬉しいのは「俺のこと、分かってるな」なのかもしれない

嬉しかったプレゼントを並べると、財布、マフラー、ハンドミキサー、釣り竿、腕時計、和菓子、手料理、日本酒、手紙、旅行と、見事にバラバラです。

でも、そのエピソードをよく見ると、共通しているものがあります。

「覚えていてくれた」

「自分の好みを分かっていた」

「普段の会話を覚えていた」

「自分のために探してくれた」

「自分のことを見てくれていた」

結局、男性が喜んでいるのはモノだけではありません。

「この人、俺のことちゃんと見てるな」

その感覚です。

だから夫が「誕生日プレゼントなんていらないよ」と言ったら、無理に高いものを買う必要はありません。

でも、「じゃあ本当に何もしなくていいんだ」と完全に額面通りに受け取るのも、少し違う。

朝、「お誕生日おめでとう」と言う。

冷蔵庫に少し高いビールを入れておく。

夫の大好きな唐揚げを作る。

普段、子どもに合わせて作れない辛い麻婆豆腐にする。

小さなカードに「いつもありがとう」と書く。

それくらいでもいいのです。

高級ブランド品より、

「俺がこれ好きなの、覚えてたんだ」

のほうが刺さる男性もいます。

そして何年かあと、妻からすれば「そんなこと?」と思うような一日を、夫は意外なほど覚えていたりします。

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