誰かのことを大切に思うからこそ、「プレゼント」には特別な意味が生まれます。
でも、その想いがすれ違ったとき――そこに待っていたのは意外な展開や、ちょっぴり切ない結末。
今回ご紹介するのは、「プレゼントでやってしまった失敗談」
本気だったからこそ、笑えて泣けるあの瞬間の記憶です。
エピソード① 良かれと思って選んだ赤い口紅
大学生の頃、付き合い始めて3か月ほどの彼女の誕生日プレゼントに、口紅をプレゼントしました。
ケースのデザインがちょっとオシャレだったので
「これなら気に入ってくれるかな」なんて思いながら、普段入りなれない化粧品売り場でソワソワしながらも頑張ったんです。
お値段は4,000円くらい。
そしていざ、誕生日。
箱を開けた彼女は素直に喜んでくれ、その場で付けてくれました。
でも鏡を見ながら彼女はイマイチ浮かない顔。
「どう?」と僕が聞くと彼女は
「この色、好き?」と一言。
振り返った彼女の顔はまるでモンタージュ画像。口唇だけが全く別人で、誰の目にも似合ってないことは明白でした。
聞けば、普段はオレンジベージュ系の色を選んでいるとか。
僕が買ってきたのは、まるでバラのような真っ赤な口紅……。
お店では「口紅のくせに、それ茶色じゃん!」と思って全く選択肢に入れなかった色なのですが、案外くすんだように見える口紅の方が似合うことってあるんだ、と実感しました。
あげく……。
「ゴメン」と言って鏡台に座った彼女を後ろから抱きしめると。
ワイシャツの袖に真っ赤な口紅が……
一生で一番ヘコむ誕生日となりました。
化粧品って、似合うかどうか、また好みかどうかがとても大きく関わるハイリスクなプレゼントだと思います。
なるべくなら別のもの。欲しいと言われたら商品名や色を確認するか、一緒に買いに行くかした方が無難ですね。
💬ちょっとひとこと
“似合うかどうか”は贈る側ではなく、使う側が決めるもの。
特に身につけるものは、相手の“いつもの選び方”に寄り添えるかどうかが鍵
このエピソードは、気持ちだけでは伝わらない“実用と感性”のズレを教えてくれます。
エピソード② あのプレゼントのおかげで彼女に振られてしまった
忘れもしません、あのプレゼントのおかげで僕は彼女に振られてしまいました。
彼女の誕生日は僕の給料日前だったので、お金がない僕は、安物だけど高価に見えるネックレスとピアスを探しにいろんな店をまわりました。しかし何処の店をまわっても、高価に見える物は無く、最終的に辿り着いたのがネットでの購入でした。
輸入品なのでとても安くで買うことが出来ました。
そして誕生日当日、彼女はとても喜んでくれました。
しかし、次の日の夜問題が発生しました。
当時お金がない僕は家計簿をつけていたのですが、その家計簿を彼女に見られてしまいました。
彼女は家計簿を見て 大激怒!怒るのもわかります、だって値段は¥1,000だもの、失敗だな~と思ったのが、そのまま彼女のプレゼント代で記入したことです。
安過ぎると怒った彼女の怒りは収まらず、そのまま振られてしまいました。
トホホ、今となれば笑い話です。
💬ちょっとひとこと
“気持ち”と“価格”は同義ではない。
でも、家計簿という現実的な記録で可視化されると、誤解や感情的なズレが生じやすい
このエピソードは、どんなに正直でも、表に出すべきでないタイミングがあるということを教えてくれます。
エピソード③ がんばって買ったエルメスのバッグが…
付き合っている彼女の誕生日が近づいてきたので誕生日プレゼントを何にしようか考えていました。
それでたまにはいいところを見せたいと思って高級ブランドのバッグを購入しようと思いました。
高級ブランドと言えばエルメスかシャネルだと思いましたがシャネルは特に高かったのでエルメスのバッグにしました。
エルメスにもいろいろな価格のバッグがありましたが、その中では安い 70000円のバッグを購入して誕生日プレゼントとして渡す事にしました。
それで彼女の誕生日の日に彼女と食事をした後に自宅で誕生日プレゼントを渡しました。
高級ブランドのバッグなので喜んでもらえると思ったらエルメスはあまり好きではないと言われてしまいました。
彼女はシャネルが好きだったみたいで、シャネルのバッグを購入しておけば良かったと思いました。
💬ちょっとひとこと
“頑張った感”と“満足感”は比例しない。
相手の「欲しい」ブランドやこだわりを知ることは、価格よりも大切なコミュニケーション
このエピソードは、サプライズのリスクと期待の読み違えについて考えさせてくれます。
エピソード④ 妻が財布が欲しいと言っていたので…
以前から妻が財布が欲しいと言っていたので、誕生日が近いしサプライズでプレゼントしようと思い、インターネットで色々と情報を集めて自分なりに良さそうなものを探しました。
僕がいいなと思った財布は誰もが知っているブランドで、彼女も好きなブランドだったので、絶対に気に入ってくれるだろうと思い、実際にお店に商品を買いに行きました。
プレゼント用にラッピングもしてもらい後は妻の誕生日当日を待つだけでした。
そして約1週間後、妻の誕生日。
プレゼントを差し出すとお気に入りのブランドのショップバッグを見てとって、すごく嬉しそうな顔をしたので「これは成功だ!」と思いました。
ところが嬉しそうにプレゼントの箱を開け、中身が財布だったとわかったときの、彼女のあのがっかりした顔は今でも忘れることが出来ません。
予想外にテンションが下がったのを感じて、「え?だって財布欲しいって言ってたよね?」と聞くと
「毎日使う財布は自分が使い勝手が良いと思うものを自分で選びたかった。」と言われてしまいました。
彼女は今もその財布を使ってくれていますが、見る度に複雑な気持ちになります。
💬ちょっとひとこと
“欲しい”と言ったものでも、自分で選びたいときがある。
毎日使うアイテムには、本人の手触り・感覚・機能性へのこだわりが詰まっている
このエピソードは、“驚き”より“共感”が心に残る贈り物になることを教えてくれます。
エピソード⑤ 無理して買ったブランドバッグだけど
彼女とデートしていた時に彼女がある高級ブランドバッグを欲しいと言っていたので、私は無理して彼女の誕生日にそのバッグを買ってプレゼントしたのですが結果としてそれは大失敗でした。
それはどうしてかというと、確かにそのバッグを欲しがっていたのにいざそのバッグをプレゼントしたらそれほど彼女が喜んでくれなかったからです。
それには理由があって確かに彼女はその時バッグを欲しがっていたのですが、後になってすでに同じバッグをすでに入手していたためにせっかくのプレゼントが台無しになってしまいました。
ですから、私はこれまでに彼女にプレゼントした中でもこのプレゼントほどプレゼントして失敗したと思った事はありませんでした。
💬ちょっとひとこと
“その時ほしい”と“今ほしい”は違う。
モノの気持ちは移ろいやすく、数週間あれば本人の中で完結していることもある
このエピソードは、プレゼントの前に“今も気持ちは続いているか”を聞く勇気の大切さを教えてくれます。
エピソード⑥ 仕事帰りにスーパーで花を購入。しかしそれは…
仕事の帰りにケーキ屋さんへケーキを取りに行って、それから花屋さんへ行ったのですが少し時間が遅かったこともありどこも閉まっていました。
それでもどうしても花をプレゼントしたかったので帰りにまだやっているスーパーへ行って、花のコーナーで花を買ってプレゼントしました。
妻は最初キョトンとした顔で花を見ていて、それから喜んでくれました。
あとから聞いたのですが、その花は仏花だったそうです。
その時はとにかく花をプレゼントしたい気持ちだけが先行していたので全く気づかずに、そのスーパーにある花の中でももっとも綺麗な花を選んだだけで、まさか仏花だとはまったく気づきませんでした。
それを聞いたときはものすごく恥ずかしくなりました。
💬ちょっとひとこと
“見た目の華やかさ”だけでは贈り物にはならない。
贈りたいという気持ちが強いほど、冷静な判断や文化的な意味への注意が薄れがち
このエピソードは、“気持ち+知識”の両方があって初めて成立する贈り物の奥深さを教えてくれます。
まとめ:プレゼントにこめた“気持ち”のゆくえ
誰かを想って選んだプレゼント。
それは、大切に思う気持ちの表れであり、時にすれ違いのきっかけにもなります。
価格よりもタイミングや選び方が大事なこともあります。
一方で、思いが強すぎると冷静な判断が難しくなることもあります。
今回のエピソードは、本気で誰かを思ったからこそ生まれた失敗でした。
そしてそれぞれが、相手の気持ちにもっと寄り添うきっかけになっていたように思います。
プレゼントとは、言葉では届かない感情を届けようとする手段。
だからこそ、気持ちだけでなく“届け方”にも心を配ることが大切なのかもしれません。