『思わず泣いた。クリスマスの夜に置いてあった妻からの手紙』
あれは、妻と結婚した最初の年のクリスマス・イブの夜でした。
新婚ほやほやで、毎日幸せを感じながらの生活でしたが、妻は長男を身籠っている上、慣れない土地で淋しい気持ちもあった時期でした。
しかし、クリスマスの数日前から仕事でトラブルを抱え、毎日帰宅は日付が変わる深夜になっていたのです。しかし、妻はクリスマス・イブの夜を楽しみにしていて、何やら沢山のご馳走を作りたいと楽しみにしていたのです。
結局クリスマス・イブの夜も仕事はなかなか切り上げられず、若い部下には早めに帰宅させる中、私の帰宅は相変わらずの深夜。
帰宅すると、妻は疲れたようで寝てしまっていました。
テーブルには鶏丸ごと1羽のローストチキンと、ケーキが用意されていました。良くみると、赤い封筒に入った手紙が1通置いてありました。
「起きて待っていようと思ったのだけど、料理ハリキリ過ぎたかな…疲れちゃったので寝ちゃいます。
いつもお仕事お疲れ様です。私や赤ちゃんの為に、毎日お仕事頑張ってくれていて、本当にありがとう。
もっともっと、二人でいられる時間が沢山あったら嬉しいけれど、私は○○と一緒にいられるだけで幸せです。
私ももっと強くならなくっちゃね。帰ってきたら起こして下さい。
一緒にクリスマス・イブを楽しみたいから。」と書かれていました。
何というクリスマスプレゼントでしょう。私は思わず泣いてしまいました。毎日淋しい思いで、一人私の帰りを待っていてくれている気持ちを思うと、堪らなく愛しくなりました。
折角寝ている妻を起こすのも、少し躊躇いましたが、妻もクリスマス・イブを楽しみたいのであろうと、そっと起こすと妻は嬉しそうな顔をしていました。その後、細やかながら、日付が変わった深夜のクリスマス・イブを二人で楽しんだのです。
あの手紙は、今でも仕事用のカバンの中に大切に入れています。
『彼女からまさかのオリジナル曲のプレゼント』
彼女と付き合い出して、3年目の私の誕生日に、彼女からもらったプレゼントは、それまでの人生で一度ももらったことが無かったし、全く予想もしていなかったので、本当に嬉しかったです。
それは大学時代のことです。大学の講義も終わり、いつものように大学内の食堂で、仲間たちで話していました。その日が私の誕生日だということは、彼女以外はたぶん知らなかったと思います。
彼女自身も、その日の誕生日のことを、前もって話題にすることもなく、なんとなく物足りなさのようなものを感じていました。
すると突然、学食のテーブルの下から彼女がギターを出して、仲間ほかその他大勢がいたにもかかわらず、「彼氏に送る歌を作りました。歌います」と言い、オリジナルの歌を歌ってくれました。
思いもかけなかったので、涙がでるくらいに嬉しかったです。
『不得意な料理を勉強して、記念日に』
家内からのサプライズ今プレゼントではなく夕食でした。
節目のタイミングにはいつも外食が多いわけですが、その歳の誕生日だけはすぐに帰ってきてと言う家内からのメッセージがあり仕事を切り上げて早めに帰ることにしていました。
もともと料理があまり得意では無い家内がなんと料理教室で勉強してディナー一式を取り揃えていてくれたのです。
まさか、家内がこんなに料理を頑張っているなど思いもしませんでした。
さらに味も素晴らしく、結婚以来最高のディナーだったと思います。
その誕生日以来、節目のタイミングには、家内の素晴らしい料理が並ぶことになっています。
今考えても、最初のサプライズの料理は一生忘れられない思い出になっています。
この記事へのコメントはありません。